2018年8月18日の甲子園(全国高校野球選手権大会)準々決勝で、劇的なサヨナラ負けを喫した直後の近江(滋賀)ナインの会話が、「爽やかすぎる」とネット上で話題になっている。
悔しい敗戦から、わずか数分後。近江の選手たちはベンチ前で甲子園の土を集めながら、どこか吹っ切れたような調子で「甲子園ありがとう!」「高校野球、最高や!!」などと次々と叫び始めたのだ。
「やっぱ、俺らとは全然ちゃうな」
近江は18日の準々決勝で、プロ注目の右腕・吉田輝星(こうせい)投手を擁する金足農(秋田)と対戦。2-1とリードして迎えた9回ウラ、連打と四球で無死満塁のピンチを招いてしまう。
この場面で、金足農はスクイズ。絶妙に勢いを殺した打球が三塁側へと転がり、まず3走がホームイン。さらに、打球を処理したサードが1塁へ送球する間に、2塁走者もホームへ突入。まさかの2ランスクイズが決まり、近江は17年ぶりの4強進出を逃した。
こうした劇的な幕切れから、わずか数分後。NHKや朝日放送(ABC)の中継には、ベンチ前にしゃがみ込み、甲子園の土を集める近江ナインの様子が映った。そこで、近江の選手たちは、
「ありがとう!甲子園ありがとう!」
「(俺ら)頑張ったぞー!」
「高校野球、最高や!!!」
などと大声で次々に叫ぶ。
さらには、相手の吉田投手の好投を称えてか、「あいつやっぱプロや」「あいつ、いい球投げよるって」「あれがプロやな」「やっぱ、俺らとは全然ちゃうな」といった会話を交わし始める。なかには、
「あいつ、半端ないって」
と叫んだ選手も。サッカー・ロシアW杯で流行語となった「大迫(勇也)、半端ないって」というフレーズを引き合いに、相手選手を称えていた。