拡散写真も「暑さが原因である可能性はかなり低い」
それでは、もう1つの噂の出元となったツイッター写真は、どうなのだろうか。先述したように、木の周りに大量のカブトムシの死骸が落ちていたものだ。
こうした状況について、写真を見た小島助教はまず「映っているのはシマトネリコという樹で、なんらかの条件が揃ったときに多くのカブトムシを引き寄せることが知られています」と説明。その上で、
「カブトムシはクヌギの樹液に来るときと違って、シマトネリコの樹皮を積極的に傷つけて樹液を出します。1つ考えられるとすれば、この木の管理者が、トネリコの木がカブトムシによって傷つけられたことに気付き、殺虫剤を撒いた可能性があります」
と分析。「いずれにしても、暑さが原因である可能性はかなり低いと思います」としていた。