識者「『俺のモノは俺のモノ』意識が強い」
とはいえ、依然としてBuhitterや類似サービスへの反感を示すアカウントは多い。
ITジャーナリスト・井上トシユキさんは、こう分析する。
「日本人はネット、特にSNSに関して、友達相手に話している、プライベートな空間で話している、と考える傾向が強くあります。また、『良い情報は拡散され、みんなに共有される』というのがそもそものインターネットの思想ですが、日本人は『俺の(投稿した)モノは俺のモノ』という意識が強い。『ドラえもん』のジャイアンではありませんが......(笑)」
「公の場」での発信という感覚が薄い一方、自らの投稿に対する所有意識は強い(「無断RT禁止」の書き込みでも、「ツイートは俺の著作物だから」と強調されている)。だからこそ、自分のツイート・イラストがコントロールできない形で広がることに、嫌悪感が強い――。
「人の褌で相撲を取る」ことを嫌う風潮も相まって、たとえ規約上はOKだとしても、Buhitterのようなサービスには反発が出やすい、と井上さんは説明する。