自分のつぶやきを、無断でRT(リツイート)するのはやめてほしい――こんな「主張」をするアカウントがツイッター上で登場し、ネット上でちょっとした話題になっている。
もちろんこの書き込みは、一斉に笑いのネタにされた。だが実のところ、インターネットの普及とともに、こうした議論はたびたび蒸し返されている。なぜだろうか。そこには、日本人の「国民性」も見て取れる。
「RTするって事は無断転載と一緒だから」
「なんでツイッターってマナーのない奴ばっかなのかな(中略)いいから無許可リプライすんな許可とれやバカども」
「てか本来なら無断でRTするのもやめてほしい ツイートは俺の著作物だから RTするって事は無断転載と一緒だから」
こんなツイートが書き込まれたのは、2018年8月7日のことだ。投稿者はアカウントを作成したばかりの一般ユーザーである。
RTにせよリプライ(返信)にせよ、ツイッターをツイッターたらしめる、根幹機能といっても過言でない。それを「許可とれ」というのは、いかにもナンセンスである。この書き込みはたちまち晒し上げを食い、「馬鹿なの? それがTwitterだよ」「ならツイートしなかったらいいじゃないですか」「利用規約も読めないのか」といった「無断リプライ」が殺到、RTも13日までに3000件を超えた。
その後、投稿者はツイートが「釣り」だったと明かしている。本気で「無断RT禁止」とはさすがに考えていないようだ。