立憲民主党の枝野幸男代表が、「野党は反対ばかり」と言っているマスコミや議員について、「嘘つき」だとツイッターで指弾した。
若手の所属議員が「立憲民主党は8割賛成している」などとニュースに寄稿したことを受けたものだが、ネット上では賛否両論になっている。
「立憲民主党は8割賛成」との若手議員のデータ提示に反応
「『野党は反対ばかりしている?』を客観的にデータ検証してみた」。きっかけは、若手の中谷一馬衆院議員が2018年8月17日、こんなタイトルで情報サイト「選挙ドットコム」に寄稿したことだ。
そこでは、国会で審議される法案の約8割に立憲民主党が賛成しており、反対している約2割には理由があると説明し、今国会では、党との合同提出も含め44本の議員立法法案を提出していることも明かした。そして、「野党は反対ばかり」と言う人は、「客観的な事実に基づいた意見でない」と批判した。
この記事は、ヤフー・ニュースにも配信されて反響を呼び、ツイッターでも、様々な意見が出ている。
枝野氏は、一般国民はニュースになっている重要法案しか知らないため、立憲民主党は反対ばかりと感じるのはある意味で当然だとした一般の人のツイートに反応した。
国民が報道から誤解をするのはやむを得ないとしながらも、「分かっているはずの報道機関や政治評論家、そして与党の議員までが言うのは不当」だと指摘した。そして、こう主張したのだ。
「作られたイメージだ」「嫌がらせで反対しているから」
「率直に言って、『野党は反対ばかり』という趣旨の発言をしている報道関係者や評論家、国会議員は、嘘つきです」
このツイートは、反響を呼んで、様々な声が寄せられている。
賛同を示す向きとしては、「『野党は反対ばかり』という印象を付けたいための印象操作でしょう」「作られたイメージです。特定の利権集団にとってそのほうが都合が良い」といった声が出た。
一方で、反対ばかりと言われても仕方ないとの声も多く、「自民党に嫌がらせするために反対してるでしょ?それが透けて透けて丸わかり」「モリカケばかりが目立つ。支持率の低迷はしかたあるまい。自業自得」などとの書き込みもある。
関係者の中で、真っ先に反論したのは、日本維新の会の足立康史衆院議員だ。「嘘つき、とまで言われたら、やはり黙ってたらアカン」とツイートし、「少なくとも私が、民主系の国会議員を『反対のための反対ばかり』だと批判する最大の理由は、反対法案の割合ではなく、対案を持ってないのに政局で重要法案に反対するからです。自衛隊法がよい例です」と指摘している。