米歌手アレサ・フランクリンが亡くなり、多くの人から追悼の声が寄せられている。
「クイーン・オブ・ソウル」の異名を持つ彼女に海外ではローリング・ストーンズ、ホール&オーツ、ビリー・ジョエル、クインシー・ジョーンズのほか、彼女の出演映画「ブルース・ブラザース」の主演の1人ダン・エイクロイドさんからも追悼の声が寄せられている。日本からも数々の著名人が哀悼の意を表している。
「ロックの殿堂」入りも
2018年8月16日(現地時間)、アレサ・フランクリンさんが膵臓(すいぞう)がんのため米ミシガン州デトロイトで亡くなった。76歳だった。各メディアが報じている。
フランクリンさんは1942年テネシー州メンフィスに生まれ、デトロイトで育った。その後デビューを果たし、67年に「貴方だけを愛して」、オーティス・レディングのカバー曲「リスペクト」がヒットを記録してスターに躍り出た。
80年には米映画「ブルース・ブラザース」にマット・マーフィーさんの妻で食堂のおかみさん役で出演。劇中で68年のヒット曲「シンク」を歌い上げて観客にインパクトを残した。
70年代後半から一時レコードセールスが落ち込んだものの、84年に「フリーウェイ・オブ・ラヴ」、86年には英歌手のジョージ・マイケルさんとのデュエット曲「愛のおとずれ」がヒットし、その人気を不動のものにした。86年に英ロック・バンド「ローリング・ストーンズ」の楽曲「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」をカバーし、演奏にはキース・リチャーズさんとロン・ウッドさんが参加した。
2008年の米音楽誌ローリングストーンが選ぶ「歴史上最も偉大なシンガー100人」では1位を獲得した。18のグラミー賞を受賞し、女性ミュージシャンとしては初めて「ロックの殿堂」入りも果たした。カーター、クリントン、オバマと3度の大統領就任式でパフォーマンスを行っている。
最後にステージに上がったのは2017年11月に米歌手エルトン・ジョンさんが毎年開催しているエイズ財団のガラ・コンサートだった。