天皇陛下が終戦の日「最後のお言葉」 「戦後の長きにわたる平和な歳月」に込められた思いは?保阪正康さんに聞く

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立ち止まって過去・現在を確認し、それを未来に伝える

   16年、17年は、「●●年」という年数や微妙な助詞の違い以外は、15年とほぼ同じ内容だ。この「変化がない」ことにも重要な意味が込められているという。J-CASTニュースで「保阪正康の『不可視の視点』 明治維新150年でふり返る近代日本」を連載中のノンフィクション作家・保阪正康さんは、その意図を

「『変わらない』『変えない』ということを、天皇の意志として理解すべき」

だと読み解く。具体的には、4年連続で盛り込まれた「深い反省」という表現が、天皇陛下の「不変、不動の信念」だという見方だ。

   18年のお言葉には、はっきりとした変化があった。「ここに過去を顧み、深い反省とともに」の直前に「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、」の文言が新たに入ったのだ。保阪さんは、

「この23文字を加えることで、一度立ち止まって過去と現在を確認し、それを未来に伝えていきたい、という思いなのでは」

とみている。

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