野村HD、国内外で試練に直面 年初来安値圏に低迷

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

ホールセール部門の「止血」

   決算発表を受けて野村HD株は売られた。発表翌日の7月27日、一時前日終値比6.6%(36円80銭)安の522円60銭まで下落し、年初来安値を更新。当日高値が前日安値を下回る「窓をあける」急落でもあった。その後株価はもみあっていたが、8月1日付の大和証券のレポートが「割安感が縮小した」などとして投資判断を1段階引き下げ、5段階の真ん中の「3(中立)」としたことなどで2日以降、軟調な展開が続き、3日、10日に続き、週明け13日も相場全体が下落する中、一時、499.4円と500円の大台を割り、再び年初来安値を更新した。

   野村HDの利益の源泉である国内個人向け事業は2018年4~6月期も199億円の税引前利益を挙げて全体を支えているとはいえ、前年同期比20%の減益だ。個人向けの主力商品である国内株式の先行きも予断を許さないだけに、やはりホールセール部門の止血がまず求められていると言えそうだ。

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