日本人男性にスパイ容疑?で拘束情報 「前回」19年前には何が起きたのか

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北朝鮮調査官「要するに『やり過ぎ』です。我が国にとって危険です」

   これに対して調査官は

「貴方は普通の旅行者コースを通っても分析力が高い。二、三度なら兎も角、これまで共和国に来る度に参加する訪朝団体が、その都度違う。それも今回で五度の訪朝になる。要するに『やり過ぎ』です。我が国にとって危険です」

と説明したという。

   杉嶋氏は、この著書や「文芸春秋」02年5月号に寄せた手記の中で、(1)訪朝時に撮影したビデオテープなどを内調と公安に渡し、金銭を受け取った、(2)杉嶋氏が情報提供した内容が北朝鮮側に筒抜けになっていた、などと説明していた。

   杉嶋氏以外にも、外国人が北朝鮮で拘束される際は「スパイ行為」が理由にされることが多い。18年5月には、ポンペオ国務長官の訪朝に合わせて韓国系米国人3人が解放された。3人は牧師のキム・ドンチョル氏、平壌科学技術大学の会計学教授キム・サンドク氏、同大学運営関係者のキム・ハクソン氏。キム・ドンチョル氏は15年にスパイ容疑で拘束され、16年に10年間の労働教化刑を言い渡された。裁判の過程で北朝鮮当局は記者会見を設定し、キム・ドンチョル氏が韓国政府と共謀して軍事機密を盗んだ、などと話した(韓国政府は否定)。キム・サンドク氏は17年5月にスパイ容疑で拘束され、その2週間後にはキム・ハクソン氏が「敵対行為」の疑いで拘束された。

   16年1月には、平壌のホテルで政治スローガンが書かれた垂れ幕を盗もうとしたとして、米国人大学生のオットー・ワームビア氏が拘束された。17年6月に解放されたがすでに意識不明の状態で、帰国直後に死亡している。

   18年8月13日17時時点で、北朝鮮の国営メディアは日本人男性の拘束について報じていない。

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