企業の公式ツイッターが、誤って私的な投稿をしてしまう行為。インターネット上では「誤爆」と呼ばれ、時には「炎上」騒動に見舞われてしまうこともある。
人気漫画『銀魂(ぎんたま)』の映画公式ツイッターもこのほど、「誤爆」をしてしまい、お詫びする事態となった。だが、ネットの反応は「とても良い誤ツイート」「ほっこりしました」と温かかった。いったい、なぜか――。
公式アカウントで「映画批評」
『銀魂』は2004年から「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の漫画。江戸時代を舞台に、武士と宇宙人の攻防を描いたコメディー作品だ。
2018年8月17日からは、俳優の小栗旬さんを主役に迎えた実写版映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』が公開される。
映画の公式ツイッターアカウントも開設され、連日、宣伝のツイートをしている。しかし、8月12日にはこれまでと毛色の異なる投稿があった。
「ミッション:インポッシブルフォールアウト、シリーズが長くなるにつれダークでショッキングな展開になりがちなハリウッド作品の中であまりにもあまりにも、優しくてトムクルの『観客の見たいものを見せる』精神が私にとってクリーンヒットで号泣」
『ミッション:インポッシブルフォールアウト』とは、トム・クルーズ主演のスパイ映画最新作で、現在公開中だ。上記の批評は、『銀魂』公式ツイッターの管理者が個人のアカウントと間違えて投稿したとみられる。
「狙ってやってるのかと」の声も
投稿は約1時間30分後に削除され、「【謝罪】さきほど当アカウントにて誤投稿が表示されてしまいましたことをお詫び申し上げます」と平身低頭。
続けて、
「某秘密諜報機関の映画もとっても面白いかと存じますが、この週末は銀魂2!どうぞ銀魂2を劇場で!お楽しみ下さいませ」
と、誤爆を「ネタ」にして宣伝につなげた。
このツイートは13日現在で3500「いいね」と注目を集め、「誤爆騒動」は好意的に受け止められたようだ。
「公式さんが可愛いすぎてめちゃくちゃ笑いました」
「とても良い誤ツイートだったのでほっこりした」
「とても良いレビューでしたよ!笑」
一方、原作のファンとみられる人からは、破天荒なギャグが多い作風から、
「誤投稿だったのか 銀魂だからてっきり狙ってやってるのかと」
「銀魂関連の【謝罪】は、マジなのかネタなのかマジでわからなくなる不思議。しかしいい感想文だったぞ!公式!!」
といった勘ぐりもあった。