原作にはない「オリジナルストーリー」も物議
原作の内容について、日本緑化企画は「バオバブは星の王子さまが住んでいた星を割ってしまうかもしれない、恐怖の存在として描かれています」としていた。ただ、「実際は古代よりアフリカの原住民とともに生き生活に寄り添ってきた木」「世界で最も長寿な木の一つ」などとも説明していた。
原作の出版は、第二次世界大戦中の1943年。フランス人の作者・サン=テグジュペリは、自由フランス空軍に志願して戦いの最前線に赴いた飛行士として知られる。
さらに、「バオバブの苗木」のパッケージ4種の中には、原作にはない「オリジナルストーリー」を掲載し、西畠氏と「王子さま」のイラストを横に並べたものもあった。ネット上では、こうした権利上の観点からも「炎上」した。
西畠氏は17年12月、推定樹齢150年のアスナロの木をクリスマスツリーとして飾り付け、神戸メリケンパーク(神戸市)に期間限定で展示する企画「めざせ!世界一のクリスマスツリーPROJECT」に携わり、物議を醸していた。
これ以外にも、苗が剥き出しのまま販売されていたことから、「苗木の扱い方があまりにも雑」といった声もあがっていた。