商標登録されている
この「シニアのリアル調査」によれば、「お盆玉」の認知度は2016年(約16%)から、わずか2年で約20ポイントも上がっている。いつ頃から浸透し始めたのだろうか。辞典『広辞苑』(岩波書店)の最新版(第7版、18年1月発売)には載っていない言葉だ。
一部大手紙の過去記事を2000年から検索すると、日経新聞(13年8月6日朝刊)に、「お盆玉」と銘打ったポチ袋の売れ行きが前年比12%増になった、との記事が見つかった。「お盆玉という新しいスタイルは広がるだろうか」との記載もある。
朝日新聞では「14年7月21日朝刊」記事で、やはりポチ袋の話題に絡め、「お盆玉」を紹介。「夏の風物詩として定着するか」と注目している。また、同記事では「江戸時代に東北で奉公人に衣類やげたを渡した習慣」が由来だと説明している。
両記事に出てくる「お盆玉」のポチ袋は、紙製品製造販売のマルアイ(山梨県)が商標登録(紙類や文房具類など)し、2010年から販売。同社公式サイトでは「『お盆玉』の名称はマルアイで作った造語で、商標登録をされています」と説明している。その後、食品などの異なる分野で、別会社数社が「お盆玉」を商標登録している。