ミュージシャンの儲けは業界の「12%」だけ 「上前はねる」レコード会社はもういらない?

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日本も他人ごとじゃない?

   今回の調査結果はあくまで米国内の話だが、多くの仲介業者が存在する音楽のシステムは日本も同じだ。

   日本レコード協会が発行する「日本のレコード産業2018」によると、CDなどフィジカルな音楽ソフトの売り上げは年々下がってきている。その分、ストリーミング・サービスの売り上げは「激増」とも言える。13年に31億円だったが、瞬く間に増え、17年には263億円まで膨らんだ。

   まだ、音楽ソフトの方が多いとはいえ、ストリーミング・サービスが伸び続けて逆転すると、仲介業者の存在を見直す議論が出てくる可能性がある。

   パンクバンド「Hi-STANDARD」のギタリスト横山健さんは、ニュースサイト「リアルサウンド」が13年10月29日に配信したインタビューの中で、

「ミュージシャンに音楽を制作する力があって、それをアルバムにする力、自分たちに流通させる力があれば、レコード会社っていらなくなる」

と発言している。流通の部分はインターネットを通じて「直接ファンに音楽が届けられるのが可能」なので、仲介業者であるレコード会社の存在は日本でも再考する意味があるのかもしれない。

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