日本チアリーディング協会「いじめがあったと認定」
毎日新聞の報道が出ると、ツイッターやネット掲示板では、「また日大?!」などと驚きの声が上がるとともに、「危機管理がなってないな」「体質だよねこれ」と厳しい意見が相次いだ。報道後に、大学のホームページから応援リーダー部の紹介文が削除されたことも、その理由を巡って憶測が広がった。
日大応援リーダー部が加盟している日本チアリーディング協会は8月9日、女子部員の母親から5月に女性監督からパワハラを受けたと訴えがあったことを事務局長が取材に明らかにした。
「5月下旬に監督を呼んで、事情聴取を行いました。これに対し、監督は、パワハラのつもりはなく、女子部員の思い違いの部分もあるとしたものの、事実関係については概ね認めました。協会としては、パワハラと言えるかどうかは別として、いじめがあったと認定しました。そこで、こちらがお詫びに行くように勧めると、監督は部長とともに謝罪したいと話しており、すでに謝罪したと認識しています。大学の処分を待って、必要があれば協会としても対応したい」
日大は、全日本学生チアリーディング選手権大会に毎年出場しており、過去10年で最高4位に入った有力チームだ。12月にこの選手権大会が開かれる予定だが、日大が出場するかは現段階では分からないという。
日大の企画広報部は、9日夕になって、女性監督のパワハラ報道についてマスコミ発表し、保健体育審議会が女性監督を同日付で解任したことを明らかにした。
理由については、「学生の指導に支障を来すことが懸念されると判断したため」だと説明した。今回のことについては、人権救済委員会が調査を進めており、近く結論を出す予定だとしている。