台風13号の接近にともなう情報番組「報道ステーション」(テレビ朝日系)の生中継で、一般人がリポーターの背後で執拗にカメラに映ろうとする「ハプニング」があり、ツイッターで「放送事故?」と話題になった。
こうした「ハプニング」が発生したのは、報ステだけではない。実はこの人物、数時間前の他局番組でも同様に映り込んでいたのだ。
番組スタッフが手招きしたが...
2018年8月8日夜放送の報ステでは、台風13号の関東地方への接近を受け、東京・JR新宿駅の南口で生中継。レインコートを着用した女性アナウンサーが、南口前の路上で「雨粒はそこまで大きくないが、ずっと風が吹いているので、体に吹き付けてくるような降り方」とリポートしていた。
そんな中、ツイッターなどインターネット上で注目を集めたのは、アナウンサーの背後で画面に映り込んでいた眼鏡の一般人だ。ピンクの帽子をかぶり、紺色の傘を差してカメラをじっと見ていた。路上の人通りも少なく、女性アナとその人しか画面には映っていない。
番組スタッフは移動させようとしたが、この一般人はその手をかわし、横転していた自転車数台に接近した。すると、女性アナがタイミングよく「時折、突風もこの時間、吹いていまして、あのように...」と後ろを振り返る。
「傘が吹き飛ばされてきていたり、自転車も倒れている様子があるんですね」
と自転車を指さし、カメラも画面いっぱいに映そうとした。だが、一般人の両足がそれを許さない。番組スタッフの手招きにも、一向に従わなかった。
こうした「バトル」がその後も続いた。カメラの向きが改札前に切り替わると、この人も改札方面に移動し、画面に舞い戻る。また向きがかわっても、再び移動――という応酬が繰り広げられたのだ。
各局を「制覇しようとしてる」?
このハプニングは、ツイッターなどで大きな注目を集めることに。必死にカメラに映り込もうとしていた姿が「変な人いたw」「カメラマンとの攻防が笑えました」と反響を呼んだのだ。ただ一方では、
「怖い、、、」「気持ち悪い」「迷惑でしかなかった」「放送事故か?」
との声も上がっていた。
この騒動は報ステが初でない。実はこの人、既に情報番組「スーパーJチャンネル」(テレ朝系)で17時台に映り込んでおり、他局の番組でも、「Nスタ」(TBS系)と「プライムニュース イブニング」(フジテレビ系)に映っていたのだ。
これに気付いた報ステ視聴者からは、ツイッターなどで
「夕方の中継でも映ってたよw制覇しようとしてるなw」
「夕方早めからずっと各局のカメラに映ってるから、少なくとももう6時間以上はクルーとの攻防続いてる」
「この人どんだけ同じ場所にいるのw」
との声も。
ちなみに翌9日早朝、テレ朝系の情報番組「グッド!モーニング」では新宿駅南口の改札前から中継したが、あの人はいなかった。台風が関東地方から離れるとともに、「嵐のように」過ぎ去っていたのかもしれない。