俳優の津川雅彦さんが亡くなり、多くの人から追悼の声が寄せられている。
二枚目から悪役まで幅広い役で人気を博した津川さんは、ガメラやゴジラ、ウルトラマンなど特撮映画・テレビにも出演していた。この分野のファンや関係者らからも追悼コメントが相次いでいる。
監督「たくさん遊んでもらいました」
2018年8月4日、俳優の津川雅彦さんが心不全のために亡くなった。78歳だった。津川さんの所属事務所「グランパパ・プロダクション」が8日、J-CASTニュースの取材に対し、明らかにした。7日深夜から8日にかけて共同通信など各メディアが報じていた。
津川さんは1940年京都市の生まれ。祖父は日本映画の父と呼ばれた牧野省三、父も日活のスター・沢村国太郎と「映画一家」に生まれた。「狂った果実」、「夏の嵐」(いずれも56年)などの青春映画に出演。その後はジャンルにとらわれず映画、ドラマなどで活躍した。
99年に映画「ガメラ3 邪神(イリス)覚醒」、2001年に「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」、13年には特撮ドラマ「ウルトラマンギンガ」と、この20年の間に日本を代表する特撮シリーズものに出演している。
ガメラでは航空総隊司令役、ゴジラでは官房長官役を好演。ウルトラマンギンガでは、主人公・礼堂ヒカルの祖父で神社の神主という設定の礼堂ホツマ役を演じた。
ガメラ、ゴジラの2作で監督を務めた金子修介さんは8日、ツイッターとフェイスブックで、
「津川雅彦さんの訃報に接し、驚きと悲しみで少し気が遠くなるような感じがしてます。何本も出て頂き、たくさん遊んでもらいました...アサヒビールピュアゴールドのCMで知り合い、学校の怪談3、ガメラ3、GMK(編注:ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃)、デスノート...ありがとうございます。楽しかったです。ご冥福をお祈りします」
と投稿した。
ウルトラマンギンガの監督の1人である、アベユーイチさんもツイッターを更新し、
「津川雅彦さんの訃報に言葉を失いました。ウルトラマンギンガでは、大変勉強させてもらいました。一緒に仕事出来たこと、光栄でした。ありがとうございました。ギンガの時に、参考にと、いただいた2冊の本、一生大切にします。本当にお疲れ様でした。ご冥福をお祈りいたします」
と悼んだ。
同じくウルトラマンギンガで監督を務め、漫画原作者などでも活躍する梶研吾さんもツイッターで、
「津川雅彦さんの訃報。『ウルトラマンギンガ』で御一緒させていただけたことは人生の宝の一つです。映画やドラマで演じられたキャラクターの数々は、すべてにおいて『津川節』が印象深く刻み込まれ、まさに唯一無二のものでした。これからも作品の中で再会はできますが、心からの御礼を。合掌。よい旅を」
と、コメントした。