夏の甲子園(全国高校野球選手権)を特集する毎夏恒例の「熱闘甲子園」(テレビ朝日系)で、アイドルグループ「嵐」の相葉雅紀さん(35)がレギュラー起用されていることをめぐり、「物凄く場違い」などと違和感が示されている。
相葉さんは番組の「スペシャルナビゲーター」として起用され、自身の看板コーナーも設けられている。だがインターネット上では、「主役は球児」であることから複雑な感情を抱く人が少なくない。
「今日の相葉くんのコーナーは微妙...」
記念すべき第100回の夏の甲子園は2018年8月5日に開幕し、同日夜から「熱闘甲子園」の放送もスタート。番組には、4月に起用が発表され、テーマ曲「夏疾風(なつはやて)」を歌う「嵐」の相葉さんも出演した。「本当にずっと待ってました。春の大会が終わってからずっとです」と開幕への感慨を述べると、星稜(石川)-藤蔭(大分)戦の始球式をつとめ、ゲスト出演した松井秀喜氏には「感動しました!」と興奮気味だ。
甲子園への熱い思いを話す相葉さんだったが、視聴者からの評判はさまざまだった。丁寧に試合経過を追い、勝った高校、負けた高校双方にスポットライトを当て、努力と涙を繊細に映し出す「硬派」な構成が浸透している同番組。一部の年を除いて基本的に芸能人は起用してこなかったこともあり、「アイドル」がスタジオ中央に立つ図には違和感もあったようだ。ツイッター上では、
「相葉くんが出るのは熱闘甲子園のテーマ曲が嵐だからだろうが物凄く場違いな気がする」
「明日からは熱闘甲子園の主役は高校球児でお願い」
といった声が少なくない。
特に注目されたのは、「相言葉(あいことば)」という相葉さんの看板コーナー。自身が「甲子園で見て感じたことを伝える」という触れ込みで、初日は開会式の模様を追った。約2分間のVTRは、スタンドからグラウンドを眺める相葉さんのアップの時間が長く、「堂々と行進する夏の主役。脇を固める人たちがいました」といったナレーションも相葉さんの声だ。
だが番組の放送時間は30分。限られた時間の中で、番組出演者の姿をクローズアップするようなコーナーだったため、
「球児が主役の番組なのに相葉ちゃんのコーナー作るのは意味がわからん。その分、少しでも球児取り上げてって思うわ。そのせいで相葉ちゃん悪くないのに叩かれるのは嫌だなあ」
「今日の相葉くんのコーナーは微妙...まるで相葉くんのPVかと思うような構成で、あれで選手以外の人達がいて甲子園が成り立つといわれても胸に響かないよ」
「相葉の変なコーナー作るぐらいなら敗退校のロッカー放送してよ。 主役は球児だよ」
などとする視聴者も少なくなかった。