明石家さんま「バイキングは食べ残していい」 志らく「人間としてクズ」

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   お笑いタレント・明石家さんまさん(63)が、バイキング形式の飲食店では「食べ残していいじゃない」と主張し、インターネット上で「駄目でしょ」「問題ない」とマナーをめぐる論争が起きた。

   さんまさんは2018年8月1日放送のバラエティ番組「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)に出演し、ゲストの落語家・立川志らくさん(54)があげた「バイキングでお皿に盛る時、一口サイズで盛る派か、一気にガッツリ盛る派か」をテーマに議論。出演者の間でも意見がくっきり分かれた。

  • 明石家さんまさん
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「『お金を払ってるから何でもやっていい』という発想は...」

   いくつもの料理が並び、好きな物を好きなだけ取って食べられるバイキングやビュッフェ。志らくさんは、「全てが美味しいわけでもないし、自分の好みというわけでもない。最初に麻婆豆腐とか酢豚とかをワーッと持ってきて、一口食べたらこれは『おいしくないや...』となっちゃうこともある」と、自身が「一口サイズで盛る」理由を説明した。

   すると「一気にガッツリ盛る」さんまさんが、すぐに疑問を投げかけた。

「でも、残してもいいじゃないですか、バイキングって」

   志らくさんは「さんまさん、大先輩に申し訳ないですけれども」と畏まり、「『残してもいいじゃないでしょうか』というセリフは、人間としてクズでございます」と一言。スタジオで笑いが起き、議論に火が付いた。

   志らくさんは「少しずつ取って、『これは美味しい』と思ったら次はたくさん取る」と続けたが、さんまさんは「なるほどなるほど、わからんでもないけど、間違ってる」と言い返し、「『お米食べないとお百姓さんがかわいそうだよ』とか言うけど、もう買ってるからね? お百姓さんは何にもかわいそうじゃない」と食べ残していいことの正当性を主張。志らくさんは「『買ってるから、お金を払ってるから何でもやっていい』という発想は...やっぱりクズです」とツッコミを入れた。

   だがさんまさんは、

「あのね、美味しいのがええねん。残したってええねん。自分の体の調子やから」

と考えを曲げず。志らくさんは「だけど残さないように取ればいいじゃないですか」、さらに共演者の大久保佳代子さん(47)も「そうそう、限界がわかってるなら」と同調したが、さんまさんは立ち上がって、

「あ? 君らもう、食べる前から限界わかるの?」

と反論した。

「取った時は食べるつもりで取ってんねん」

   大久保さんは「残すのを避けるために、なんで何回かに分けて行かないんですか?」とまったく納得がいかない様子だが、「一気にガッツリ派」のマツコ・デラックスさん(45)は、

「残す・残さないじゃなくてさ、ちまちま何回も行ってるのって逆に恥ずかしくない? 私、何度も何度も行ってる人見るとなんか、はしたないわーって思うの、逆に。必死だもん」

と、何度も立ち上がって食べ物を取りに行くことが不快らしい。

   また、さんまさんは「もう今日はええわってなったら残さなしゃあない。取った時は食べるつもりで取ってんねん、こっちだって!」と、なおも主張を続けていた。

   番組では笑いを交えてトークが進んだが、さんまさんが述べていた「バイキングは食べ残していい」という意見は視聴者の間でも議論に。インターネット掲示板では、

「食べ残しは駄目でしょ」
「ルール云々より罪悪感ねーのかなって思うわ」
「金払ってるから残していい。採算が成立ってるから残ったら大量破棄してもいい。こういう考え方はよくない」

などと否定的な声が多く見られた。ただし、

「残すと店や従業員に迷惑がかかるとか日本人は考えすぎだろ。金払ってんだから多少残しても問題無いし」
「最近はいちいち大袈裟だな 店だって一日に大量の廃棄がでてるんだし粗末にするなとかいわれても」
「チマチマするのイヤだから盛るわ。不味かったら残して美味いなら食べる」

と「食べ残し」を肯定する向きも少なくない。「俺は少量とってきて残さないように心がけてるけど 一方でさんまみたいな残し方してる奴を責める気は起こらん」と、自分とは違うが許容できる、という意見もあった。

   こうした論争のさなか、当の志らくさんはツイッターで3日、「ホンマでっかTVでは本当にさんまさんに感謝しています。私の言葉を全部受け止めてくれてそれを笑いにしてくれた」と切り出し、

「さんまさんの考えが酷いと怒っている方、あれはTVのショー。最高に盛り上がった。あんな小さなテーマをあれだけ盛り上げられたのはさんまさんのおかげ。またバトルやらせて下さい」

と楽しんだようだった。

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