結婚など、10年前は露骨に聞かれた
ある医学部予備校の入試担当者は8月2日、J-CASTニュースの取材に対し、こう話した。
「『体力に自信はあるか』『20年後どんな医師になりたいか』『仕事と恋愛をどう考えるか』などと面接で言われたという話は、女子受験生から聞いています。ですから、うちでは、体力の質問などを模擬面接ですることにしています。減点など性別傾斜の情報は入っていませんが、入試結果で、受験生に比べて合格者の比率が女子で少ないところなどは、何かあるのかなと思ってしまいますね」
背景には、女子の医学部志願者がここ10年で飛躍的に増えていることがあるとみる。それまでは、数人、多くても数十人だったのが、今では4割以上の合格者を女子が占めるところもいくつかあり、大学によっては、女子の方が多いところもあるという。
「女性医師が結婚し、子供が生まれて辞めれば、大学病院は大変になります。医師不足ですので、仕事も大切にしたいとの答えを面接で求めるのは、必ずしも悪いことではないと思います。ただ、結婚などを露骨に聞くことは、10年前ぐらいはけっこうありましたが、今は減っていると思います。SNSで拡散されたりして、セクハラ問題になってしまいますので」