西武ファン、選手のタオルを「強奪」 球団が注意喚起「ルール守って」

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   プロ野球・西武ライオンズは2018年8月1日、一部ファンの迷惑行為に注意を呼び掛けた。チームの主砲・山川穂高選手(26)が所持していたタオルが、観客に奪われるトラブルが起きたためだ。

   こうした迷惑行為がなくならない場合、西武の選手がスタンドで観客とハイタッチをする企画の継続が「困難となってしまいます」と説明。改めて、ルールを守って欲しいとファンに呼びかけている。

  • ネット上で拡散された動画のワンシーン(赤い丸は編集部で加工)
    ネット上で拡散された動画のワンシーン(赤い丸は編集部で加工)
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「いい大人が何やってるんだ」

   山川選手のタオルが奪われる「事件」は、西武の本拠地・メットライフドームで7月31日に行われたホークス戦で起きた。

   7-4のスコアで快勝した試合後、西武の選手たちはファンサービスの一環として、バックネット裏のスタンドへ。本拠地での勝利後の恒例企画で、客席のファンとハイタッチを交わしながら球場を後にしたのだ。

   だがこのとき、客席にいたスーツ姿の中年男性が、スタンドを歩く山川選手の方へ手を伸ばし――なんと首にかけていたタオルを奪い取ったのだ。ただ、このハプニングにも山川選手は動じなかったようで、笑顔のままハイタッチを続けていた。

   こうした一部始終は、客席にいた別のライオンズファンがツイッターに動画をアップする形で告発したことで、ネット上で大きな注目を集めることに。ツイッターやネット掲示板には、

「流石に度を超えてますね」
「これはひどい。泥棒です。いい大人が何やってるんだ」
「もしタオルが荷物に絡まってて、バランス崩した選手が階段から...なんて考えるとゾッとする」

といった怒りのコメントが相次いで寄せられた。

   また、一連の行為を撮影していた別のファンもツイッターで、男性は笑いながらタオルを奪っていたとして、

「子供もたくさんいました。その目の前で盗るなんて!」

と憤りを露わにしていた。

球団が注意喚起「迷惑行為がなくならない場合には...」

   その後、西武球団は翌1日に公式サイト上で、「勝利時における選手ハイタッチでの選手との接触に関わるお願い」と題した注意文を掲載。選手がスタンドを通った際に、

「選手に過度の接触を試みる、選手を引き留める、選手の所持品に触れる、あるいは所持品を引っ張るといった迷惑行為が見受けられます」

と指摘。その上で、「一部の方の迷惑行為がなくならない場合には、大切な選手の安全を守るため、実施の継続が困難となってしまいます」として、以下のルールを守るように訴えた。

・ハイタッチは握手ではありませんので、選手の手を握らないでください
・選手の手を掴み引っ張るなどの行為は行わないでください
・選手を引き留める一切の行為はご遠慮ください
・ハイタッチ以外で、選手の体や所持品に触れたり引っ張らないでください

   こうした注意喚起を出した理由について、球団の広報担当者は2日夕のJ-CASTニュースの取材に、「山川選手の一件を受けての対応になります」とコメント。現時点では、今回の騒動についてこれ以上の対応を取る予定はない、とも明かした。

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