北朝鮮が返還した米兵遺骨55柱、「認識票」1つだけ それでもトランプ氏、正恩氏は「約束守った」

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   朝鮮戦争(1950~53)で行方不明になった米兵の遺骨55柱が北朝鮮から返還され、2018年8月1日(現地時間)、韓国から米ハワイ州のヒッカム米軍基地に到着し、式典が行われた。

   北朝鮮としては、6月の米朝首脳会談での合意事項のひとつを進めていることになるが、遺骨についていた「認識票」はひとつだけで、遺骨が「本物」かどうかを含めて身元の特定には時間がかかりそうだ。そんな中でもトランプ大統領は、遺骨返還について「約束を守った」と感謝をツイート。2回目の首脳会談に向けた意欲を見せた。

  • トランプ大統領は遺骨返還について金正恩氏に「感謝」するとツイートした
    トランプ大統領は遺骨返還について金正恩氏に「感謝」するとツイートした
  • トランプ大統領は遺骨返還について金正恩氏に「感謝」するとツイートした

通常は骨や歯の状態、DNA、遺留品から身元を特定するが...

   朝鮮戦争では約7700人の米兵が行方不明になり、遺骨約5500柱が今でも北朝鮮にあるとみられている。今回返還された55柱は国防総省の研究所が鑑定を行い、身元が判明次第遺族に返還する考えだ。

   ただ、それまでは様々なハードルがありそうだ。研究所では、通常は骨や歯の状態、DNA、制服や認識票(ドッグタグ)、結婚指輪といった遺留物から身元の特定を進める。

   ところが、AP通信が米国防総省の高官の話として伝えたところによると、返還された55柱のうち、認識票がついていたのは1柱だけ。その唯一の認識票も、何かが書かれているかどうか不明な状態で、身元の完全な特定には「数年とまではいかないが、数か月はかかる」という。

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