社会学者の古市憲寿氏にとんだ災難(?)だ。
グーグルで編集者・中瀬ゆかり氏(54)の名前を検索すると、なぜか「おばさんみたい」な古市氏の画像がヒットする。いったい、何が起きているのか。
上西前議員もヒット
古市氏は2018年8月1日、インスタグラムでこんな投稿をした。
「中瀬ゆかりと検索したらこんな画面が。グーグル様の悪意を感じる」
添えられた画像を見ると、グーグルで「中瀬ゆかり」と検索したとみられる画面に、なぜか古市氏の顔写真が掲載されている。この欄は「ナレッジグラフ」と呼ばれる場所で、名前や生年月日などの個人情報や本人の画像を閲覧できる。
J-CASTでも検索してみると、やはり「古市氏」がヒットする。しかも、古市氏が「おばさんみたい」だとして苦言を呈していたスポーツ報知の撮影写真だ。
<詳細:「古市憲寿『おばさんみたいな写真』やめて! スポーツ報知に懇願」>
その他の検索エンジンではどうか。
グーグルと双璧をなす「ヤフー」でも、やはり「おばさんみたいな」古市氏だ。一方、利用者数では後塵を拝す「Bing」では古市氏はヒットしなかったものの、本人とともに前衆院議員・上西小百合氏(34)が紛れていた。「goo」は見事、すべての表示画像が本人だった(いずれも2日現在)。
原因は「ネット記事」?
それでは、なぜ中瀬氏が古市氏と認識されてしまったのか。
グーグルの公式ブログによれば、ナレッジグラフは検索ワードと、関連するフリーソースの情報(画像)を自動的に引き合わせている。
2人は、情報番組「5時に夢中!」(TOKYO MX)で共演したことがあり、その内容を書き起こしたネット記事が多数見つかる。実際、グーグルで「中瀬ゆかり 古市憲寿」とニュース検索すると、スポーツ報知の
「中瀬ゆかりさん、再び炎上した"彼氏"古市憲寿氏は『燃えカスになるんじゃないか』」(17年10月12日付記事)
が最上位に表示される。画像には「おばさんみたいな」古市氏の画像が使われている。この記事がナレッジグラフに影響を与えた可能性がありそうだ。
なお、先のグーグル公式ブログによれば、ナレッジグラフの利点を「思わぬ答えが見つかり、知識の幅を広げることができます」としている。