米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題が大きな争点になるとみられる2018年11月の沖縄県知事選では、「保守分裂」は回避されることになりそうだ。
一方、移設阻止を目指す「オール沖縄」の見通しは不透明なまま。埋め立て承認を撤回する意向を示した翁長雄志(おなが・たけし)知事(67)が再選を目指すかどうかを明らかにしていないためで、野党間でも温度差に違いが出ている。
保守系一本化「まだまだ協議は入り口段階ではありますが...」
県知事選では、保守系で元日本青年会議所会頭の安里(あさと)繁信氏(48)が出馬表明したのを皮切りに、7月30日には宜野湾市長の佐喜真淳氏(53)が、自民県連などでつくる候補者選考委員会による出馬要請を受諾する形で出馬の意向を表明した。このことから保守分裂の可能性も指摘されていたが、安里氏は7月31日、自民党沖縄県連役員らが安里氏の支援団体の事務所を訪れ、保守系候補の一本化に向けた協議がスタートしたことをフェイスブックの書き込みで明らかにし、
「まだまだ協議は入り口段階ではありますが、引き続き前向きに取り組んでまいります!!」
とした。