図書館の本のページを破るなどのルール違反が問題化する中、静岡市立図書館のツイッターによる「こんなことをするのはやめてくれ。。。本がかわいそうだ」という悲痛な訴えが反響を広げている。
ツイッターには、ホチキスで大量に穴があけられたページの写真がついている。誰がどんな目的でこのようなことをしたかは不明だが、「悲しいです」といった声が次々に寄せられている。
40か所以上がホチキス止めされる
ツイートは、アイコンにもなっているパンダがつぶやいているという設定で、2018年7月31日に「パンダのお願い」のハッシュタグつきで投稿された。その内容は
「(...お願いだ。こんなことをするのはやめてくれ。。。本がかわいそうだ。これではもう次の人に貸せない、つまり捨てるしかないんだ。。。新しく買い直すにも出版年が古かったりするともう買えないこともあるんだ。頼んだよ。。。)」
というももので、写真からは40か所以上ホチキス止めされていることが分かる。ツイートは5万回以上リツイート(拡散)されている。
7月初旬にも注意喚起したばかり
静岡市立図書館の担当者によると、破損されたのは1962年に初版が発行された『飛ぶ教室 (ケストナー少年文学全集4) 』(岩波書店)。2018年7月29日に中央図書館(葵区)で本を手に取った利用者が、破損に気づいて届け出たという。
「すでに穴が開いているので、ホチキスを外したところで、棚に戻せる状態にはならない」
として、この本は廃棄せざるを得ないという。
このアカウントは、7月7日にも、
「(...あのね、図書館の本をコーティングしているビニールには防水効果は無いのね。あと、紙芝居や貴重な本を入れて貸出をしている袋も防水効果は無いのね。だから、雨の日に本を持ってくる時は、ちょっとの距離でも濡れないようにしてくれるとうれしいな。。。よろしくな。。))
などとして、本を丁寧に扱うように呼びかけたばかり。ホチキスでページがズタズタにされるというケースは珍しいため、改めて注意喚起することにしたという。