大阪市内の飲食店に貼り出された「社訓」が、インターネット上で話題になっている。一部のまとめサイトが「ブラックすぎる」などと取り上げたこともあり、店を批判するユーザーが相次ぐ騒ぎに発展したのだ。
だが実は、この「ブラック社訓」は、店側のジョークだった。
オーナーの女性がJ-CASTニュースの取材に、「居酒屋のトイレによくある貼り紙を、面白おかしくパロディーしただけ。これが『大阪の笑い』ですよ」と大笑いしながら明かしたのだ。
「熱があろうとも這ってでも出勤すべし」!?
話題の貼り紙は、あるツイッターユーザーが2018年7月28日に「大阪のとあるお店のトイレに社畜社訓が貼ってありましたので共有します」として紹介したものだ。全部で10項目の心得が記されていて、いずれも極めて「ブラック企業」的な内容だ。
投稿者が紹介した社訓の写真を見ると、まず目を引くのが「熱があろうとも這ってでも出勤すべし」「遅刻は10分で1000円の罰金」といったルール。そのほかにも、
「有給なんていらない。身体がなまるから」
「上司の指示は神の指示」
「心なんか捨てろ、折れる心が無ければ耐えられる」
といった前時代的な心構えがズラリと並んでいる。
こうした貼り紙の内容をめぐって、ツイッターやネット掲示板には「酷すぎる」「絶対に許せない」といった怒りの声が続出。さらに一部のまとめサイトが、
「ガチブラックな社訓が発見される」
「【衝撃】とんでもなくヤバイ社訓が発見される...」
などと煽るようなタイトルで紹介したことで、この「社訓」はネット上で大きな注目を集めることになった。