大量投票しにくい「紅白選抜」で幅広い支持
山本さんは11年に総選挙に初出馬し、28位にランクイン。その後も18位、14位、6位、6位と順位を上げ、16年には4位まで上り詰めた。以後は不出馬を続けている。ただ、山本さんの幅広い人気は、この年の選抜総選挙よりも、NHK紅白歌合戦で広く知られることになった。
この年の紅白歌合戦では、視聴者の投票で出場メンバー48人を選ぶ企画が行われ、総選挙で連覇を果たしたHKT48の指原莉乃さん(25)を抑えて1位に輝いたのが山本さんだったからだ。山本さんは15年秋のNHK連続テレビ小説「あさが来た」の主題歌「365日の紙飛行機」(AKB48)でセンターポジションを務め、全国的に高い知名度が票を下支えしたとみられる。これに加えて、この「紅白選抜」では紅白の公式アプリとデータ放送で投票。選抜総選挙と違って1人で大量に投票することが難しいため、山本さんが幅広い層から支持されていることが示されたとも言える。
その人気は17年の紅白でも発揮された。この年の紅白は、出演メンバーではなく、披露する楽曲を視聴者の投票で決定。渡辺さんのラストステージだったということで、渡辺さんがセンターの「11月のアンクレット」が1位に選ばれたが、2位は山本さんがセンターの「365日の紙飛行機」だった。
現時点で18年の紅白でどんな企画が展開されるかは全く明らかではないが、山本さんが「365日の紙飛行機」を披露する場面を期待する声も高まりそうだ。