打ち水では間に合わぬ アスファルトでは「かえって暑くなる」と小池都知事に疑問

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蒸発の時間短く、涼しさの体感は...

   東京五輪では、暑さ対策で陸上などの競技で午前中の開始時間を早めると、7月に入って発表された。マラソンは7時、競歩は早い種目で6時からスタートする。

   とはいえ、ゴールするのは9時から10時ぐらいが予想され、もう昼前と言ってもいいぐらいの時間だ。実際、7月23日の東京の気温は、7時台からもう30度を超えていた。

   東京都などは、暑さ対策のため、マラソンや競歩のコースになっているアスファルトの幹線道路で、特殊な塗料で赤外線を反射する遮熱性舗装を進めている。この塗装の道路で、打ち水作戦を行うかどうかについて、都建設局の保全課は27日、「現段階では、考えていません」とJ-CASTニュースの取材に答えた。

   小池百合子知事がマラソンなどのコースでも打ち水を考えているかは不明だが、都内の多くを占めるアスファルトの道路でどれだけ効果があるのだろうか。

   日本気象協会の「熱中症ゼロへ」プロジェクトチームは26日、水を長く保つ土や芝と違い、熱されたアスファルトへの打ち水は、水の蒸発が早くなる場合があるとJ-CASTニュースの取材に答えた。

   30度を超える昼間のような時間に行われるマラソンなどで、たとえ打ち水を行ったとしても、

「涼しさを体感できる時間が短い可能性があります」

という。

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