森保新監督、こだわり「3バック」を貫くのか 「複雑すぎて時間ない」「日本に合う」

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   日本サッカー協会(JFA)は2018年7月26日に会見を開き、サッカー日本代表の新監督に森保一氏が就任すると発表した。東京五輪世代のU-21代表監督と兼任する。

   森安氏はかつてJ1・サンフレッチェ広島を率いて3度のリーグ制覇。当時と、現在のU-21でも、貫いているのは「3バック」システムだが、A代表での導入の是非をめぐってインターネット上でも意見が飛び交った。

  • 会見した森保一新代表監督(日本サッカー協会のYouTube配信動画から)
    会見した森保一新代表監督(日本サッカー協会のYouTube配信動画から)
  • 会見した森保一新代表監督(日本サッカー協会のYouTube配信動画から)

「『対応力』をもって戦いたい」

   森保氏は、西野朗前監督のもとロシア・ワールドカップ(W杯)にコーチとして帯同した。会見では、W杯で日本サッカーに必要なものとして一番感じたのは、「日本人のメンタリティと日本人の身体能力の良さを生かしてやっていくこと」だとし、「もちろん海外から学ぶのは大切だが、私が思うのは一体感あるチーム作りだ。攻守ともに連携・連動して戦うというチーム作りは絶対にやっていきたい」と語った。

   チームには「まずは、速攻も遅攻もできること。守備はハイプレスも、自陣で固めて相手の思う攻撃をさせないこともしたい。西野監督も言っていたが、いろんな『対応力』をもって戦いたい。臨機応変に、勝つためにどうするか、流れをつかむにはどうするか、選手が判断して戦えるように。そこはもっと磨きたい」と、柔軟な戦い方を求めていく考えだ。

   森保氏は12~16年の5季と17年途中までサンフレッチェ広島の監督をつとめ、3度のJリーグ制覇を成し遂げた。当時と、現在率いるU-21代表でも導入しているのは3-4-2-1のフォーメーション。守備時は中盤の両サイドか一方サイドの選手が引いて4-3-3や5-4-1といった形に可変する。

   状況に応じて選手の位置を変えていくのは、まさに「対応力」という点では好ましいかもしれない。一方で、組織としての完成度が求められることから、限られた期間しか集まらないA代表でスムーズに導入できるか、をめぐっては不透明な部分もある。また、攻撃から守備への切り替え時には、もともと3人しかいないDFラインの両サイドにスペースが生じやすいという穴もある。また森保氏自身、広島時代は国際舞台のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で結果を残せていない。

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