松田代表「私たちの心構えを少しでも伝えたい」
投稿は26日昼までに3万2000リツイート、7万3000いいね、がつくなど反響。手紙の文面ににじむ、商品にかける熱い思いや、購入者をホッとさせるような人間味ある親身な姿勢に、好感が持たれているようだ。投稿には、
「こういった経営者様には今後も応援したくなりますし、頑張って欲しいですね!」
「職人と話してるみたいでまるでオーダーメイドのようなワクワク感」
「ところどころ、平仮名なのがまた良い」
といったリプライが相次いだ。
投稿者が「2000円ちょいで買える」「先ほど使わせていただいたのですが、充電方法、充電池の容量、光量どれをとってもピカイチでこの値段で本当にいいのか?と思える素晴らしいライトでした!」とレビューしたのも相まって、「欲しくなってきた」という声も多い。実際に販売数も増え、通販サイト・アマゾンの「ヘッドライト」カテゴリー売れ筋ランキングをみると、「トモライト」は26日時点で1位だ。
トモスメイカーは富山市八尾町に構える家族経営の小さな会社。ヘッドライト以外にも自転車のテールライトや、自動車関連アクセサリーなどを扱っており、アジア・欧米の工場と商品開発したり、取引先から輸入販売したりしている。法人化したのは17年だが、もともと松田大輔代表の個人事業として6年ほど続けていた。
松田代表は25日、J-CASTニュースの取材に応じた。今回話題を集めた「手紙」は、「検品時に商品に添え状としてつけているので、ヘッドライトを買われたお客様すべてに届くよう手配されています」という。添付するようになったきっかけは、松田代表自身の体験だ。
ネットショップで買い物をした時、その店主から「お買い上げありがとうございます」といった手紙が添えられていた。「もう内容もほとんど覚えていないですが、『手紙をもらった』という事実だけは(記憶に)残っていました。言うならば、それがきっかけかもしれません。商品で感動させるだけじゃなくて、他のものでも一歩先に進めて、お客様を感動させる」と強く印象に残っている。
「トモライト」という商品名も、「お客様と『友』達になって、お客様と『共』に歩んでいけるようなライト製品」という願いを込めた。手紙を添えるということにも、その理念は通じている。
「一緒に感動して、一緒に喜んでもらって、一緒に幸せになってもらって、一緒に笑っていただけるような、そういう心構えでいたいので、手紙を商品につけて、私たちの心構えを少しでも伝えたいという気持ちも強いです。手紙は単なるサービスだけじゃなくて、弊社の本気具合や想い、そういうのも込めて、今のようなサービスにしている形です」