杉田発言を自民党は「なぜ、容認するのか」 勝間和代氏が失望あらわ

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   「自民党がなぜ、容認するのか」――。

   同性パートナーとの交際を公表している経済評論家の勝間和代さん(49)が、自民党の杉田水脈衆院議員(51)がLGBTなど性的少数者は「生産性がない」と主張した問題で、党の対応に疑問を呈した。

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「寄稿自体は論外」

   杉田氏は2018年7月18日発売の月刊誌「新潮45」で、「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題する論考を執筆。同性のカップルを念頭に「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」と書いており、SNSを皮切りに物議を醸している。

   この論考について、勝間さんは25日のブログで「寄稿自体は論外」と投稿。その上で、

「より大きな問題点を私が感じたことは、『このような誤った論調を助長しかねない論考に対し、政権与党であり、LGBTの理解促進法を作ろうとしている自民党がなぜ、容認するのか』という点に尽きると思います」

と、自民党の対応に疑問を投げかけた。

   杉田氏は22日、ツイッターで「LGBTの理解促進を担当する先輩議員」から「言葉足らずで誤解される所はあるかもしれないけど問題ない」と言われたことを告白。「自民党の懐の深さを感じます」とツイートしていた(後に削除)。

   勝間さんはブログに、このツイートのスクリーンショットを掲載し、「このことが真実なら、自民党はLGBTの理解促進についてまったく当事者の気持ちを理解していないことになります」と持論を展開した。その上で、

「党内で意見が異なっていいものもあるでしょうが、今回の杉田氏の意見はすでにそのレベルを超えていると少なくとも私は感じますし、このような発言を個人の見解として容認する自民党に大変な失望感を覚えています」

と苦言を呈した。

   杉田氏の寄稿をめぐって、自民党の二階俊博幹事長は24日の記者会見で「当事者の方が社会・職場・学校の場で辛い思いや不利益を被ることのないよう、多様性を受け入れる社会の実現を図ることが大事だと思っている」とした一方、「人それぞれ政治的立場は元より、いろんな人生観、変化がある」と発言。菅義偉官房長官は24日の会見で「国会議員の1つひとつ(の発言)に、政府の立場でコメントすることは控えたい」と述べた。

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