薬局にいるカエルは、ぼくではありません――。1960年代にブームを巻き起こしたカエルのキャラクター「ケロヨン」が、自身にまつわる誤解が世に広まっているとして、ツイッターで注意を呼び掛けた。
こうした訴えを受け、ネット上には「別なんだ」「誤解してた...」などと驚くユーザーが続出。そもそも、なぜ「薬局のカエル」との混同される事態となったのか。「本家」ケロヨンが明かした、その理由とは...。
「ケロヨンは、ぼくのこと!」
ケロヨンは、影絵作家の藤城清治氏(94)が生み出した着ぐるみキャラ。66~70年放送のテレビ番組「木馬座アワー」(日テレ系)に登場し、「ケロヨーン」「バハハ~イ!」などの口癖が話題に。映画やオリジナルソングも作られるなど、国民的キャラとして人気を集めた。
それから約50年。一時は表舞台から姿を消していたケロヨンだが、生みの親・藤城氏の作品を展示する「藤城清治美術館」(栃木県)の開館1周年を記念して14年になって「復活」。あわせて、栃木県のPRキャラクター「とちぎ未来大使」にも就任した。
16年3月には公式ツイッターを開設。プロフィール欄では「昭和世代はもちろん、平成世代のお友達もよろしくね」とアピールしている。そして今回、このアカウントで自らにまつわる「誤解」に改めて言及したのだ。
きっかけは、18年7月18日にツイッターの「トレンド」に登場したハッシュタグ「#一般人の方が時々誤解しておられること」。ケロヨンは同日のツイートで、このタグを付けて、
「薬局にいるカエルの名前は『ケロヨン』じゃない。ケロヨンは、ぼくのこと!」
と改めて主張したのだ。
あわせて投稿された写真には、混同されやすいという製薬会社・興和(名古屋市)のカエルマスコットの人形が。薬局の店先などでよく見かけるものだが、これがケロヨンではなく興和のキャラだと丁寧に説明したのだ。