サッカー日本代表のFW大迫勇也選手がロシアW杯のコロンビア戦で西野朗監督のハイタッチをスルーした一件は、本人いわく故意の「プレー」でなかった。
ただ当時ベンチにおり、大迫選手にいち早く抱きついたDF槙野智章選手に言わせると、「目の前の西野監督をスルーした大迫選手は、非常にメンタリティも半端ない」とのことだ。
槙野「何よりも心配していたのは...」
大迫選手がロシアW杯初戦のコロンビア戦で後半28分、勝ち越しの2点目ゴールを挙げた瞬間、西野監督は両手を大きく回して喜んでいた。
ベンチ内の人と抱き合い、両手を上げて選手らを迎えるような素振りをすると、右手のドリンクを左手に持ち替え、ハイタッチするため背を伸ばした。
だがその時、数人の選手たちは監督の前を素通り。ベンチメンバーのもとへ駆け寄って行った。輪の中央にいる槙野選手に、先頭の大迫選手が抱きついた。
一方、西野監督は少し下がり後ろ向きになり、両手でドリンクを飲み干していた。周囲を少し歩いて、ベンチ内の人とみられる2人と次々にハイタッチした。
こうした中継映像の一部はツイッターで拡散。選手らとハイタッチできなかった西野監督に「顔が切なすぎるw」「ちょっとかわいそう」と同情の声が続出していた。
大迫選手は当時、何を考えていたのか。2018年7月23日放送の「NEWS ZERO」(日本テレビ系)に生出演した際、槙野選手がVTR出演で当時をこう振り返った。
「何よりも僕らが心配していたのは、目の前の西野監督をスルーした大迫選手は、非常にメンタリティも半端ないという思いはあります。テレビで見ましたけど、非常にさみしそうな顔していましたね」