韓国政府も「積極的な努力を傾けていない」
別の北朝鮮宣伝サイト「こだま」も、7月23日に掲載した記事で、「(板門店宣言の)現在の履行過程は、世界の人々の期待に及ばずにいる」と指摘。その理由を
「現在、米国が朝米共同声明の精神に反する形で一方的な非核化要求だけ持ち出し、終戦宣言の採択に誠意を見せていないのはもちろん、南朝鮮当局も問題を解決するために積極的な努力を傾けていないからだ」
と主張した。6月12日の米朝首脳会談後の共同声明には、
「トランプ大統領は北朝鮮に体制保証を提供することを約束(コミット)し、金委員長は、朝鮮半島の完全な非核化への断固として揺るがない決意を再確認した」
という記述がある。北朝鮮からすれば、停戦協定が終戦宣言を通じて平和協定に切り替われば体制保証にもつながるが、非核化のプロセスで米国側と折り合えないので終戦宣言の話が進まない、というわけだ。