サッカーJ1・浦和レッズでのラストマッチを終えたDF遠藤航(わたる)選手(25)に向け、激励メッセージを送ったクラブ公式ツイッターが「やらかして」しまった。
投稿では、ベルギーリーグ1部シント・トロイデンに移籍する遠藤選手に「Thank you @○○ and good luck ~」とメンションを送る形で感謝をつづったのだが、ツイッターユーザー名を表す「@」以下の文字列が全く別人のアカウントのものだったのだ。なぜこんなことが起きてしまったのか。
同姓同名?の赤の他人にメンション
浦和は2018年7月22日、第17節・セレッソ大阪戦(ヤンマースタジアム長居、1-1)を行い、遠藤選手は先発フル出場。21日にシント・トロイデンへの完全移籍がクラブから発表されており、これが浦和での最後の試合となった。
ロシア・ワールドカップ(W杯)の登録メンバー23人に選出されたが、出場機会は得られず悔しさも感じた。C大阪戦後、「あの経験があったから今の自分がいると言えるようにやっていきたい」と成長を約束。浦和も欧州挑戦を後押ししているのだが、22日の試合終了直後に更新したクラブ公式ツイッターで思わぬ「チョンボ」があった。投稿はこれだ。
「Thank you @endowataru and good luck with your new challenge! Wherever you go, we are REDS!
航、一緒に闘ってきてくれてありがとう、航の新たな挑戦での幸運を祈ってます。航がどこに行っても、俺たちは浦和レッズだ」
ツイッターの仕様上、「@~」はそのアカウントへのリンクになる。当然、遠藤選手のアカウントに遷移できると思ったユーザーたちだが、リンク先はなんと、「えんどーわた~る」なる全く無関係の一般ユーザーだった。同アカウントは2013年に登録されているが、24日昼時点で投稿ゼロ。フォロー・フォロワー数に鑑みても、現在ほぼ稼働していないと見られ、名前を除けば遠藤選手との関連性も見受けられない。
クラブのツイートは力強く移籍を応援する内容だっただけに、「別人へのメンション」のギャップは大きかった。ツイッターでは「誰やねんw」「オフィシャルなれないことするからやらかしちゃいましたねw」「涙出て来そうになったけど@のところ押したら涙消えました」などとツッコミが続々。すると間もなくクラブの当該投稿は削除され、「@~」の部分を「Wataru」に修正したものが投稿された。
一体どうしてこんな「ミス」が起きてしまったのか。浦和レッズ広報担当は23日、J-CASTニュースの取材に対し、
「インスタグラムのアカウントと全く同じ文章でツイッターにも投稿したのが原因でした」
と話す。
遠藤選手のツイッターとインスタ、それぞれの名前
インスタグラムのクラブ公式アカウントでも、上記の「Thank you ~」の文章が投稿されている。そして、遠藤選手の公式インスタグラムアカウントのユーザーネームが「@endowataru」なのだ。そのため、同SNS上では問題なく本人アカウントに遷移できる。
一方、ツイッターでのこのユーザー名は先述の通り別人のもの。認証マークがついた遠藤選手の公式ツイッターアカウントは「@wataru0209」だ。こうした違いがあるにもかかわらず、同じ文章で両SNSに投稿したことで、今回のことが起きたわけだ。
広報担当は「本来は事前に、ツイッターにはこの名前のアカウントの方がいると確認しなければいけませんでした」としている。SNS担当者が投稿後、反応や指摘を見て気がつき、削除・再投稿に至ったという。
ツイッターでは誤ってメンションを送ったわけだが、「どうも動きがないアカウントのようで、特別な対応はしておりません。その後もご迷惑をおかけしているかはウォッチしていましたが、大きな問題にはなっていないということでした」と話す。
SNSの取り扱いは「慎重に行っている」ものの、「今回は速報性や、メモリアルの意味も込めた投稿で、事前の確認作業がおろそかになってしまいました。大きな問題にはなっていませんが、改めて気を引き締めないといけません。恥ずかしい事態だと思っています」と話していた。