民主党政権で環境相や復興担当相を務めた元衆院議員の松本龍さんが2018年7月21日、肺がんのため福岡市内の病院で死去した。67歳。
1990年の衆院選で、旧社会党から出馬して初当選を果たすと、その後民主党に移り7期連続で衆院議員を務めた。環境相だった2010年に名古屋市で開かれた、国連の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では議長として、生物の遺伝資源の取得やその利用から生じる利益の配分を定めた「名古屋議定書」の採択に尽力した。
東日本大震災後の2011年6月に復興担当相に就任。その直後、被災地の岩手・宮城両県を訪れて知事と会談した際に「知恵を出さないやつは助けない」などと発言。報道陣にも「書いたら、もうその社は終わり」と述べ、これらが問題視されて批判を浴び、就任9日目で引責辞任した。
2012年の衆院選で落選し、14年の選挙では立候補しなかった。