出社なしで辞められる「退職代行」話題に 何ができるの?運営会社に聞くと...

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依頼の多い業界は「介護、建設、飲食」

   代行作業にあたって、会社側とトラブルになることはないのだろうか。新野氏と共に代表を務める岡崎氏は、

「ごくたまに、ご理解を頂けない会社の担当者から責められることはあります。ですが、大きなトラブルに発展したことはありません。基本的に、こちらは本人の意思を代わりに伝えるだけですので」

とも話していた。

   顧問弁護士と契約し、代行プロセスに法的な問題がないかどうかも確認済みだ。EXIT側で会社と交渉をしないルールも、弁護士の指導によるものだ。また、弁護士と契約することで、依頼者の信頼を得るための狙いもあるという。

   なお、EXITがこれまでに代行した退職は約500件。依頼者は20代~40代が中心で、男女比は半々ほど。アルバイトよりも正社員からの依頼が多い。なかには、50代の依頼者もいたという。職種などの特徴について2人に聞くと、

「多いのは介護、建設、飲食。『ブラック』『人手不足』といったイメージも聞かれる業界ですが、依頼者の話を聞いていても、確かにそうした側面が強いように感じます。実際、『上司が怖いので言い出しづらい』『人手が足りないので辞めにくい』といった依頼も本当に多いですから」

という。

   こうした現状があるだけに、代行作業にはスピード感を重視しているという。過去には、会社に向かう途中の社員から「もうギリギリの状態で出社ができないので、一刻も早く退職の連絡をして欲しい」との依頼を受けたこともあるそうだ。

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