出社なしで辞められる「退職代行」話題に 何ができるの?運営会社に聞くと...

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   「明日から会社に行かなくてOK!」――。こんな過激な売り文句が公式サイトに並ぶ「退職代行サービス」が、インターネット上で注目を集めている。

   2017年春にサービスを開始した「EXIT(イグジット)」のことだ。電話やLINEで依頼者の希望を伝え、料金を振り込むだけで、退職にあたっての会社とのやり取りを全て任せることができるという。なんと、「即日」での対応も可能だそうだ。

   具体的には、どんな人が退職代行を利用するのか。そして、この斬新なサービスを始めた狙いはどこにあるのか。J-CASTニュースが、運営会社代表の新野俊幸氏(28)、岡﨑雄一郎氏(29)に取材した。

  • 退職代行サービス「EXIT」公式サイトより
    退職代行サービス「EXIT」公式サイトより
  • 退職代行サービス「EXIT」公式サイトより

「第三者が間に入ることでスムーズに」

   「EXIT」は退職時に必要な連絡を仲介するサービスだ。価格は会社員が税込5万円、アルバイトが同4万円。「ネクストサポート」と題し、2度目以降の利用は1万円の割引となるキャンペーンも実施している。

   具体的に、退職代行では何をするのか。18年7月13日の取材に対し、新野氏は、

「こちらは『退職をしたい』という依頼者の意思や希望を、本人に代わって会社へ通知するだけです。逆に、会社からの連絡もこちらが間に入って本人へ伝えます。交渉事は一切しません」

と説明する。

   退職が完了するまでの連絡の仲介は回数無制限。必要であれば、会社側に対して「本人には連絡をしないように」と伝えて貰うこともできる。退職届や保険証などのやり取りは郵送でも可能なため、依頼後に出社する必要もないわけだ。

   新野氏によれば、依頼者の傾向は大きく2パターンに分けられる。まずは、本人が退職の意思を言い出せないケース。例えば、上司に恐怖心を抱いていたり、本人が入社直後だったりする場合だ。

   もう1つが、本人が退職を申し出ているにもかかわらず、会社側から拒否されているケースだ。こうした場合での代行業務について新野氏は、「第三者が間に入ることでスムーズに話が進む場合が多いです」。その上で、

「依頼者に対しては退職を拒否するような強い態度が取れても、代行業者の我々に対して同じことを言うのは難しいのでしょう」

と話した。過去に、退職が成立しなかった依頼は1件もないという。

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