サッカーW杯ロシア大会で日本代表として活躍した本田圭佑選手(32)が2018年7月19日に横浜市内の朝鮮学校を訪問し、生徒から熱烈な歓迎を受けた。
都内の朝鮮学校出身で元北朝鮮代表の安英学(アン・ヨンハ)さん(39)の招きで実現したといい、生徒には完全サプライズでの訪問。日朝関係が厳しい中でも訪問するという判断に、「本田△(本田さんかっけー)」の声も相次いだ。
2005年にグランパスでプレーし「ヒョンニム(兄)」と慕う間柄
本田選手が訪問したのは神奈川朝鮮中高級学校(横浜市神奈川区)と初級学校(同)で、中高級学校のフェイスブックに写真と動画が掲載された。本田選手と安さんは05年に名古屋グランパスでプレーし、今でも本田選手は安さんのことを「ヒョンニム(兄)」と呼んで慕う間柄だ。
本田選手は南北関係や米朝関係にも関心を寄せている様子で、5月5日には、南北首脳会談の写真つきで
「少し遅くなったけど、素晴らしく、歴史的な第一歩。多くの韓国人と北朝鮮の友人達よ。本当におめでとう!そして乾杯!!」
とツイート。米朝首脳会談実現が不透明になっていた5月25日には、会談中止を報じる記事をリツイート(拡散)するなどしていた。
サイン色紙に「仲間」と書き込む
FBの記事や動画によると、体育館に本田選手らが姿を見せると、生徒は飛び上がって喜び、大歓声に包まれた。安さんとの対談では
「夢を持つこと。夢を忘れないこと。夢を諦めないこと」
といったメッセージを贈り、サイン色紙に「仲間」と書き込んだ。
日本政府と朝鮮学校の関係をめぐっては、6月末、北朝鮮に修学旅行に行っていた神戸朝鮮高級学校の生徒が、税関で制裁対象に含まれていない土産品まで没収されたとして、7月4日に国営朝鮮中央通信が「敵対行為」などと非難する論評を配信したばかりだ。
そういった中でのサプライズ訪問に、FBのコメント欄には
「本田△」
以外にも、
「本田選手を見る目が変わりました」
「この話で大ファンになりました」
といった歓迎の声が相次いだ。