「マシンの方がもたないかもしれません」
古市さんの提案について、当のランニングマシンメーカーはどう見るのか。中旺ヘルス(愛知県清須市)の広報担当者は20日、J-CASTニュースの取材に、
「う~ん...。やっぱり、コースの走り方や他の選手との駆け引きなど、あらゆる面で別物の競技になってしまいますよ。とくに、上下の傾斜はマシンでも再現できますが、左右の傾きを出すことは現状ではできません。そういう意味では、『走り』の部分も違うものになってくるのではないでしょうか」
と話す。続けて、「マシンを使った競技も面白いと思いますけど、それはマラソンではありませんね」としていた。
一方、関東に本社を置くあるランニングマシンメーカーの担当者は、「やはり現実味には欠けますが...」としつつも、
「最近のマシンだと、プログラムで傾斜を設定することができます。つまり、東京五輪のコースと全く同じ上下の傾きを、マシン上で再現することも可能だということです。もちろん課題は多いですが、意外と面白いアイデアだと思いますよ」
と笑いながら話していた。ただこの担当者は、「マシンの連続使用時間がネックになるかもしれません。相当大きい機種でないと、実はマシンの方がもたないかもしれません」とも話していた。