ロックバンド「アジアン・カンフー・ジェネレーション」のボーカル後藤正文さん(41)が、ライブに来る子供たちへの大音量の影響が心配だと自らのブログで訴え、反響を呼んでいる。
「アジカンからのお願い」。
後藤さんは2018年7月18日、こんなタイトルでブログを更新した。
ツアーでは、両親と一緒であっても敢えて声かけ
そこでは、バンドのライブで最近、未就学児や小学生を見かけることが増えたとし、
「スピーカーから出る音の音量を考えると、はっきりと子どもたちの耳には良くない」
と問題を指摘した。大人でも、スピーカーの近くにいれば、一時的に耳鳴りや難聴の症状が出るほか、バンドのメンバーでさえ、ライブの後はその症状が出るという。
6月からのツアーでは、子供が安全とは言えないポジションにいて、両親と一緒であっても敢えて声かけをしたという。今後、ライブハウスのような狭い会場では、子供の入場制限をせざるをえない可能性もあるとしている。
ただ、バンドとしては、家族で音楽を楽しんでほしいとの思いがあり、次回のツアーからは、子供用防音ヘッドフォンのイヤーマフや音楽用耳栓のイヤープロテクターを持ってきてもらうことにした。それらの着用を入場チェック事項に盛り込むという。忘れた場合などには、貸し出すことも考えているそうだ。
「聴力のダメージ、取り返しつかないこと多い」
後藤さんは、
「聴力のダメージは取り返しがつかないことも多いです。守ってあげてください。そして、防音のイヤーマフをしていても、子どもたちにとって、その場所が安全かどうかは十分に注意しながら、楽しんでください」
と呼びかけている。
ツイッター上などでは、
「私も1ヶ月前に突発性難聴になってから、耳栓の大切さを知りました」「音楽を楽しむためには、何より安全ですものね!」「耳栓した方が音がはっきり聴こえ、ダメージも少ない」
といった声が寄せられている。