以前から学生の間では「不満」の声も
説明を聞いた小池氏は、認知度向上のためには、大学名を変えるくらいの大胆な改革が必要だとコメントした。そして、
「かつてあった『東京都立大学』というのが、今は駅名で残っているだけでございますが、これ(に改名する)のも一つの考え方だと思いますけれども、いかがでしょうか」
と提案したのだ。
その5日後の7月17日、首都大は公式サイトで、「首都大学東京の名称に関する東京都知事発言について」と題した声明を発表した。そこでは知事の発言概要を紹介したうえで、「本学の設置法人である公立大学法人 首都大学東京において対応の検討を開始しております」と、改名検討に前向きとも取れる態度を示している。これをきっかけに、在学生の間でも「改名」問題が一気に注目を浴びることとなった。
「首都大クソbot」の中の人である学生は、この動きを歓迎している。
「以前から学生の間では、大学名や学部名に対する不満(自虐ネタで使える程度の不満ではありますが)がありました。学部名は今年の学部再編とともに変更されましたので、学生にとって大学名変更は残された悲願です。この悲願が達成されようとしているのは非常に喜ばしいことです」
別の現役首都大生も、以前から学生、また一部の教員からも「改名」を求める声があったと説明する。この学生自身、改名には「どちらかというと賛成」だと語るものの、学内では賛否両論が出ているようだ。