「蛍のところでファウルは無理」 酒井宏樹、ベルギー高速カウンターで断言

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「敗者を見る絵を多く見てきている人たち」

   後半開始早々に2点先制したのは日本だった。だが相手に焦りは見られなかったという。「ベルギーの選手たちはすごく大人だったと思います。2-0になっても荒れている選手は少なかった。逆転できる気持ちがあの場面、あの舞台で持てるのはすごい」と、そのメンタリティに酒井は感服した。

   試合終了直後も、「チームで輪になるわけではなく、負けた日本の選手のところへすぐに行っていた」とベルギーの選手らの行動に驚いた。FWエデン・アザールやFWロメル・ルカクらは、ピッチに倒れ込んだ日本の多くの選手のもとへ行き、手を取って健闘を称えた。酒井は冗談まじりに、「絶対俺らできないです。勝ったら『よしっ!』みたいになるじゃないですか、(ベンチから)みんな出て来て」と対比すると、

「あの対応は勝ち慣れているというか、敗者を見る絵を多く見てきている人たちなんだろうな」

と、強豪ならではの姿勢を感じ取ったようだった。

   ベスト16の壁を破れなかった日本だが、「悔しさを持てたことが達成感ですね」と語り、「来季戦う活力を、負けたことによってもらえました。優勝していたら何もなかったでしょうね」と笑い、前を見ていた。

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