サッカーJ2・横浜FCの一部サポーターが、西日本豪雨の被災者への黙祷中に応援歌を続けた問題で、「コールリーダー」と呼ばれるサポーター集団の中心的人物が騒動を謝罪した。
謝罪があったのは、2018年7月15日のアルビレックス新潟との試合前。コールリーダーの男性が、スタンドに向けて騒動の経緯を説明した上で「申し訳ございませんでした」と訴えたのだ。
「気分が盛り上がりすぎた」?
黙祷中の応援行為が問題となったのは、11日にニッパツ三ツ沢球技場(横浜市)で行われた天皇杯の対横浜F・マリノス戦でのことだ。
試合開始前、西日本を襲った豪雨の被災者へ黙祷が捧げられた際に、ゴール裏にいた横浜FCサポーターの一部が応援行為を続けた。チャントと呼ばれる応援歌を歌ったり、横断幕をスタンドに掲げたりしていたのだ。
こうした行動に対し、スタンドで試合を観戦していた元サッカー選手の丸山龍也さん(26)は12日のJ-CASTニュースの取材に、「本当に品がないと思いますし、この問題は多くの人が取り上げていいと思います」と厳しく批判していた。
一方、当時ゴール裏で応援に参加していたある横浜FCサポーターは取材に、黙祷の案内には気付かなかったとして、「わざと黙祷中に応援をしようといった意図はなかった」と説明した。
こうした問題について、横浜FCのサポーター集団で「コールリーダー」をつとめる男性が謝罪した。15日に新潟市内で行われた対アルビレックス新潟戦の試合開始前に、スタンドへ向けて、
「あの日はちょっとドタバタしていて、あと気分が盛り上がりすぎたと言いますか...。運営側とコールリーダーとの連携が中々みっちりとできず、しっかり黙祷をしていた方々にご迷惑をかけてしまいました。皆さん、申し訳ございませんでした」
などとお詫びしたのだ。