カギを握る海外のPB展開
目標は「ぴったりサイズの服がない」といった「サイズの問題」を「世界レベル」で解決すること。10年後はオンラインSPA(製造小売り)ナンバー1、グローバルアパレル企業トップ10、時価総額5兆円を目指している。PBの本格展開を始めた2018年を「第2の創業期」と位置づけ、この10月には社名をスタートトゥデイから、より知名度のあるZOZOに変更する。
カギを握るのが、海外のPB展開だ。まずはPB「ZOZO」を知ってもらうため、ゾゾスーツとデニム、Tシャツを世界72か国・地域で10万人に無料で届けるキャンペーンを実施中。同社が4月に発表した中期経営計画によると、2018年3月期に2705億円だった商品取扱高を、19年3月期に3600億円、21年3月期には7150億円に拡大させる。そのうちPB事業の売上高は19年3月期の200億円(うち海外20億円)、21年3月期は2000億円(海外800億円)を目指す。
もちろん、今回発売したビジネススーツの出来が悪いようだと、成長軌道も絵に描いた餅になりかねない。8月以降、商品を手にする顧客の反応が注目される。