イタリアンレストラン「サイゼリヤ」が、子供向けメニューに掲載している間違い探しが書籍になった。2018年7月13日発売の『サイゼリヤのまちがいさがし』(新星出版社)だ。
同社の間違い探しは、以前からネット上などで「難しすぎる」「大人でも手に負えない」などと有名だった。たびたびサイゼリヤを利用するJ-CASTニュース記者も、実はこれまでに1度も全ての間違いを見つけられたことがない。
こうした間違い探しの評判について、同社はどう捉えているのか。また、今回の書籍化の狙いはどこにあるのか。サイゼリヤ広報に取材した。
発案者は現社長
話題の書籍は、過去にメニューに登場した間違い探し8問に加え、新たに考案された3問を収録。価格は599円(税別)で、サイゼリヤの豆知識やレシピ情報も紹介している。
「まちがいさがし」の歴史は2005年までさかのぼる。当時、商品企画部長だった堀埜一成(ほりの・いっせい)現社長を中心に企画され、子供向けメニューに間違い探しを掲載することが決まったのだ。
基本的に、問題は年に数回のペースで更新されており、これまでに登場したのは20作以上。いずれも、サイゼリヤに関する2つのイラストから、10個の違いを探すという形式になっている。
その特徴は、とにかく全ての間違いを見つけるのが「難しい」ことで、大人でも匙を投げてしまうケースもしばしば。実際、ツイッターやネット掲示板には、問題に挑戦したユーザーから、
「1時間がんばったけど8個しか見つからなかった」
「サイゼリヤの間違い探し鬼畜すぎw 家族全員で探したけど見つかんなかった」
「『間違いが10コ』というのが間違いなんじゃないか、と本気で疑ってしまう」
など、悲鳴のような書き込みが定期的に寄せられている。
さらに、ツイッターの検索欄に「サイゼリヤ」と入力すると、予測関連ワードのトップには「間違い探し 答え」の文字が(18年7月11日現在)。それだけ、解答を知りたがるユーザーが多いということだ。