「車」が被災地には必要だ
ライフラインの復旧はまだ道半ばだ。特に水道は深刻な影響を受けている。11日の時点では、一部の地域で「試験通水」が時間を区切って行われているものの、まだ飲料水として使える状態ではない。また、倉敷市によれば11日18時時点で、真備町内では避難所を除き、11か所39基の仮設トイレが設置されているが、まだ十分とは言い難い。
また、もう一つ挙げるのが「車」だ。今回の水害では、自家用車が水没し、使えなくなった人は少なくない。そうした中で、清掃で生じた不要物などを運ぶためにも、車、特に「軽トラや2トン車」などがあれば、と「尚」さんは言う。
過去の災害でも、被災後の「車」の必要性はしばしば指摘されている。復旧がひと段落した後の生活再建のためにも、足となる車は重要となる。
実際に、「車」を使った支援に乗り出す動きもある。東日本大震災をきっかけに発足した日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)では、豪雨被災地で車の無料貸し出しを近く始める。8日からは、そのための軽自動車の寄付を募集中だ。