「私たちも生活支援、生活再建、しっかり支援していきますから」――2018年7月11日、平成30年7月豪雨に見舞われた岡山県を視察した安倍晋三首相は、住民にこう語りかけた。
記録的な大水害の発生から、5日が過ぎた。首相は「しっかり支援」と宣言したが、地元ではいったい何が必要とされているのか。
「必要なものが変わっているというのが、うまく伝わらない」
「今からは清掃に移るので、必要なものが変わっているっていうのが、上手く伝わらない」――J-CASTニュース編集部が2018年7月11日、ダイレクトメッセージ(DM)を通じて話を聞いた「尚@真備町住人」さんは、こう語る。
約50人の犠牲者を出した倉敷市真備町には、全国から大きな関心が集まっている。首相の訪問もその表れだ。支援物資も多く寄せられ、11日から本格的なボランティア活動も始まった。
しかし、ミスマッチも起きている。10日には、支援物資をさばくことが不可能になり、市が受け入れの一時中止を発表する事態となった。NHKニュースによれば、「被災者のニーズと合っていない秋冬の衣服」まで届き、かえって避難所のスペースを圧迫する事態が起きた、という。またボランティアも、大渋滞もあり思うように動けず、11日午後の作業を中止せざるを得なくなった。
今、地元が必要としているものは何だろうか。上記の「尚」さんによれば、地元は今、浸水に見舞われた家屋や道路などの片付け、そしてそれによって生じた大量のゴミの処理といった、「清掃」が目下の課題となっている。
「今はとにかく、片付けしている場所での仮設トイレや水が欲しいです。あと清掃に関するもの」