西村康稔・官房副長官がBS番組で、「平成最悪」の豪雨被害となっている今回の災害に関して、「それぞれの自治体が政府の呼びかけにどういう風に反応したのか、検証していくことが大事」と発言した。
西村氏は先日、豪雨をうけて近畿地方で避難指示が出る中、安倍晋三首相らが参加した定例の懇親会(赤坂自民亭)の様子をツイッターで発信し、野党から批判を招いていた。今回の発言に対しても、「酒盛りしといて...」「自治体への責任転嫁」と指摘する声がSNS上で寄せられている。
気象庁の「記録的な大雨のおそれ」情報発信のあとに懇親会
西村氏は2018年7月9日夜、BS日テレ「深層NEWS」に出演した。今回の豪雨災害について、「(先週)木曜、5日午後の段階で、関係省庁会議を開き、週末にかけて大変なことになるかもしれない」と政府として準備をし、気象庁も「記録的な大雨のおそれ」の情報発信を行っていたと指摘した。
さらに司会陣から、気象庁の「メッセージ」を生かせず、「受け取る方の危機意識」が行動に十分に結びつかず、大きな被害が出たことの課題を問われると、
「(今は人命救助や避難所での対応に注力する時だが、)落ち着いたところで、それぞれの自治体がどのように対応したのか、政府の呼びかけにどういう風に反応したのか、を検証していくことが大事」
との認識を示した。
こうした発言は、読売新聞(ネット版)が9日深夜、「自治体どう反応したか、検証が大事...西村副長官」の見出しで報じた。
その後、ツイッターでは10日にかけて、
「ご自分は赤坂自民亭にいらしたくせに。政府の対応に対して反省は?」
「政府の呼びかけ?酒席で騒いでたくせに」
と、西村氏が5日夜にあった自民党の議員懇親会に出席していたことと結び付けて批判する反応が相次いで寄せられた。