映画「砂の器」やテレビ時代劇「大岡越前」で知られる俳優の加藤剛さんが、2018年6月18日午前10時11分、胆嚢(たんのう)がんで死去した。本人の意思で家族葬がすでに営まれた。加藤さんの所属劇団・俳優座が7月9日午後に発表した。
加藤さんは静岡県出身。養成所時代に1962年のテレビドラマ「人間の条件」の主役に抜てきされ、デビューした。松本清張原作の「砂の器」(74年)では天才音楽家、70年から99年まで約30年間放送された「大岡越前」では大岡忠相役を演じた。
俳優座の公式ウェブサイトによれば、最後の出演として、映画「今夜、ロマンス劇場で。」(2018年2月公開)、トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系、2017年12月放送)、俳優座の舞台「先生のオリザニン」(2016年6月公演)があげられている。
劇団は発表が遅れた理由として、「家族葬とお別れの会の段取りが済むまで発表はしないというご遺族の意志」と説明している。
9月22日に、俳優座劇場(東京都港区・時間未定)にてお別れの会が開かれる予定。