支援の電話で「職員が動きが取れない」
大西市長は2016年熊本地震の直後、ツイッターの情報発信に全力を注いでいた。避難所に全国からの救援物資を届けるよう手配していると報告する一方、ボランティアの募集を呼びかけ、水道の漏水箇所の情報提供を求めるなど、市民と「対話」し続けた。
ただ一方、避難所への物資手配では相当な苦労を強いられた側面も。地震発生後5日目の4月19日、ツイッターで
「避難所になかなか物資が届かず大変ご迷惑をおかけします。支援物資は徐々に到着しておりますが物資を受け取ったり仕分けしたり配送するマンパワーが不足。渋滞も酷い状況です。今体制を整えて円滑に物資が届くように全力挙げてます」
と投稿。人的体制もままならない状態で、大量に救援物資が到着して、かえって現場は混乱してしまったのだ。
大西市長はさらに「支援に関する問合せのお電話を沢山頂き感謝致します」とした上で、
「しかし物資を被災者に届ける職員が電話対応で全く動きが取れません」
と、「善意」の電話にかえって忙殺されていることを告白。「こういう事を申上げ大変失礼ですが」として、
「電話での問合せを極力ご遠慮頂けると大変助かります。今後熊本市HPにて義援金口座等も記載しますのでそちらを是非参照下さい」
と呼びかけていた。